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賞金王は執念の決勝進出、谷原は予選落ち・・・
そのほか、インドのジーブ・ミルカ・シンは通算3オーバー15位タイ、韓国のY・E・ヤンは通算5オーバーの27位タイにつけた。
谷原秀人は、初日85の出遅れが取り戻せないままだった。
会場のオーガスタナショナルゴルフクラブは、左に曲がるホールが続く。
それだけに、フェードヒッターの谷原は、最後まで戸惑いを隠せなかった。
「ティショットをどこへ打ったらいいのか分からなくなった。フェアウェーに運べなかったことが、一番悔しかった」。
昨年、全英オープン5位の自信は影を潜めた。
そのうち、アイアンショットにも冴えを失い、通算18オーバー。
「残念と悔しいが半々」という。
ショットが乱れた分、アプローチ、パットの小技は納得のいく内容だった。
「グリーン回りがすべて上手くいったから。それが今回の収穫かな。なんともいえないこの雰囲気の中で、プレーできたことも良かった」。
今年に入って、思いがけず手にした出場権。
初舞台はオーガスタの魔物に徹底的に打ちのめされたが、これでへこたれるような男ではない。
「・・・また、来年かならず戻ってくる」と、心に決めた。