４アンダーで迎えた後半の７番で「シャンクした」。普段は、目にもとめたこともない。「こんなところにあったのか、というようなバンカーに打ち込んだ」。ボギーを打った。

さらに残り２ホールで、いずれもバーディチャンスにつけながら「チキンパット」。
手前で大きくショートさせ、３アンダーのままフィニッシュには悔しがったが、「今週は毎日３か４アンダーが目標だから。まずまずのスタートです」と、納得顔だ。

地元・福岡県飯塚市出身。
車で５分のところに伊澤利光。さらに20分も走れば、手嶋多一の実家にたどり着く。
今季初シード入りを果たした小田も、ご近所のよしみでこの「チーム・筑豊」（小田）に加えてもらい、大いに張り切っている。

伊澤は、2000年と2005年大会のチャンピオン。
手嶋は、ディフェンディングチャンピオン。
２人から「今年は孔明、お前だな」と言われて、ひそかに胸に期すものがある。

「とにかく、早く２人に追いつきたいから」。
先週、兵庫県の小野グランドカントリークラブで行われたツアー外競技「南都オープン」で優勝したばかり。
好調の波に乗り、地元でのツアー初優勝を手繰り寄せたい。

小田孔明（おだこうめい）
1978年６月７日生まれ。福岡県飯塚市出身。
小１でゴルフを始め、東京学館浦安高に特待生で入学。２０００年にプロ転向を果たし、２００３年にマンシングウェアオープンＫＳＢカップでツアーデビュー。
身長176センチ、体重95キロの体格を生かし、今季平均288.42ヤード（ランク７位）の豪快な飛距離はみどころたっぷり。

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