記事

長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2008

小田孔明「今年も長嶋さんに会いたい」

昨年大会に引き続き、今年の予選ラウンドもタイのプロム・ミーサワットと同じ組。小田はこのオフ10キロ減のダイエットに成功したが、「プロムも若干、痩せたみたいで」。
相手は約100キロ、小田は現在90キロ。
相変わらず、ツアーでもっとも体重の重い選手の1,2位はこの2人だが、小田はそれを多いにプラスに変えている。

体格を生かした豪快なパンチショットは空を切り裂き、ド迫力のひとことに尽きる。
あのジャンボ尾崎さえそのパワーに度肝を抜いて「モンスター」とあだ名をつけたほどだ。
強靭な体力は小6のとき「プロゴルファーになる」と決めた瞬間に、父・扇憲さんから課せられた「地獄のトレーニング」のたまものだ。

それだけに、北海道の絡みつくような洋芝もものともしない。
「たとえラフに打ち込んでも気にならない。フライヤーも関係ない」と大胆不敵に、「今日は、ロング(パー5)ですべて2オンを狙っていった」という。

昨年のこの大会は惜しくも3位タイ。
それでも、もっともアグレッシブに攻めた選手に贈られる「長嶋茂雄賞」を尾崎健夫と分け合って、最終日の表彰式で、ミスターと感動の対面を果たした。

今年もまた好スタートを切った小田は、「たくさんバーディを取ってもう一度、長嶋さんに会いたい」と2度目の受賞を切望したが、いっそのこと今度はツアー初優勝でミスターから優勝カップを受け取るというのはどうだろう。

長嶋茂雄賞とは
昨年から設定された賞で、アルバトロス1回につき10、ホールインワンが8、イーグルが6、バーディを1ポイントで換算し、大会期間中に最も多くポイントを獲得した選手に、大会名誉会長で冠名ともなった長嶋茂雄・読売巨人終身名誉監督から賞金100万円が贈られる。
昨年は、小田と尾崎健夫が4日間で20ポイントを獲得して賞金を分け合った。

関連記事