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JCBクラシック仙台 2005

近藤智弘「優勝だけに、こだわっているわけじゃないから」

S・K・ホに、既婚者であることをうらやましがられた近藤だが、スリムなパンツをはきこなし、いつまでも初々しい風貌に、結婚していることをまだ知らない仲間も多い。
先日も、川原希に「えっ? こんちゃん、いつ結婚したの?」と真顔で聞かれた。

昨年、入籍したときも新聞報道されたにもかかわらず、しばらくそうと知らなかった選手がたくさんいたものだ。

「結婚したなんて思えないね、ってよく言われますが、それはそれでうれしいですね。やっぱり、いつまでも若々しくしていたい。所帯じみたくはないですから・・・」と、胸を張ったが今年28歳。ツアーも6年目を迎え、キャリアを積んで、いつまでも若者、とも言っていられない年齢になってきた。

そろそろ、本当に初優勝がほしい。
昨年の今大会は最終日の猛チャージで首位に追いつき、プレーオフにのぞんだがその1ホール目に敗退。
7月の日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップではS・K・ホと、やはりプレーオフにもつれこんだが、2ホール目に破れている。

9月のサントリーオープンも2位に甘んじて、昨年は2位3回、そのほかにもトップ10入り5回。
優勝にもっとも近い男といわれて数年がたつ。
食事療法で体力アップをはかったり、恵まれない体格を、ショートゲームで補おうとアプローチ、パター練習に力を入れるなど懸命に努力は続けているものの、なかなか、掴みきれないでいる。

本人は「早く優勝できるに越したことはないけれど、まずは良いゴルフを1年間、続けられることが大事。優勝だけに、こだわっているわけじゃないから」と、マイペースを強調するが、2日目を終えて昨年大会のリベンジのチャンス。

今度こそ、逃したくない。

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