記事

マンシングウェアオープンKSBカップ 2005

尾崎健夫「直道に続け!とばかりに、俺もツアーに良い流れを注ぎ込みたい」

最終18番パー5で、左足下がりのラフからの第2打を、「ちょろちょろっとした」。グリーン手前の池に打ち込んだが、どうにかボギーフィニッシュ。
兄・ジャンボのいる3位タイグループから一歩、後退したものの4アンダー5位タイに踏みとどまった。

中日クラウンズで2週連続優勝をあげた末弟・直道といい、ちかごろ尾崎兄弟が元気だ。

「みなさんは、“ロートル”ばっかり上に来て、複雑な思いでいるかもしれないね(苦笑)。でも、俺も直道に良い刺激を受けているし、負けたくないし。直道に続け!とばかりに、俺もツアーに良い流れを注ぎ込みたいと、思ってるんだよ」。

今年は、ジェットにとって勝負の年だ。
賞金シードのない今年は、1年1回限りしか適用されない『1973年ツアー制施行後の生涯獲得ランキング上位25位内の者』という出場資格を使って参戦。

今年こそシードに復帰しなければ、予選会のファイナルQTから挑戦しなければならなくなる。それだけに「最後の年、と思ってやっている」。相当の覚悟で、戦っているのだ。

正念場を迎え、このオフはアプローチに重点を置いて練習してきた、という。

年齢を重ねるごとに、鈍る手先の感覚。経験をつんで怖さを知るほどに、スムーズに動かなくなる。
「ジャンボもよく言うんだ。45歳を過ぎたら、アプローチ練習は毎日やっても足りないくらいだってね」。

やはりこのオフ、直道もアプローチの感覚を徹底的に磨きなおして48歳の快挙を達成した。
「尾崎家は、ショットはうまいのだから。バーディ数だって、若い人には負けてない。あとは寄せなきゃ、というプレッシャーがなくなれば・・・」。

ジェット尾崎が復活にむけて、ひたすら精進の毎日だ。

    関連記事