記事

ゴルフ日本シリーズJTカップ 2006

片山晋呉「最終日の9ホールで、どれだけ余裕を残しておけるか」

スタートの1番でティショットを左ガケの下に落とした。いきなりボギーを打ったが、気にしない。
「1番はカップに近づくまで時間がかかってしまったけれど。あそこは、毎年真っ直ぐ行かないからね。残りの17ホールは完璧だったし」と、自信満々は変わらない。

コースに出ると、初日からでもつい、気合が入ってしまうたちだ。
それも、同じ組の谷口徹や手嶋多一とのおしゃべりに興じることで、この日はなんとか抑えることができた。

「あとから思い出せないようなくだらない話題ばかりだったけど。すごく面白かった。今日はずっと笑ってた」。

一見、和気藹々としたラウンドも、高いモチベーションを保つためのすべ。
予選落ちがない今大会は、2日目から早くも成績順にペアリングが組み替えられる。
「スコアの良い選手とのラウンドには、ヘラヘラもしてられない。多少、目の色が変わってくる。自然とムチが入るとは思うけど・・・」。

持ち前の高い集中力こそ、サンデーバック9のためにとっておく。

「最終日の9ホールまでに、どれだけ余裕を残しておけるか。・・・しびれた中でゴルフをするのが大好きだからね。それまでに貯めときたい」。
じっくりと余力を残したまま、今季4勝目にのぞむ構えだ。


関連記事