Tournament article
コカ・コーラ東海クラシック 2010
3位の兼本貴司は「危ないくらい、曲がってるけど」
それでも、この日2日目は一時は7アンダーまで伸ばして、抜け出して「運に助けられていると思う」。
たとえば、2番から3連続の4番は、16メートルのバーディパットが入った。
「打った瞬間、うわーっと叫びたくなったくらい。思い切り打ってしまったのがたまたま入って。これもラッキー」。
ティショットでこすり球を打ったり、18番では「チーピン」して左のバンカーに打ち込みながらパーを拾ったり、結果オーライ。
トレードマークの長尺パターに助けられているのと、ここ三好も「難しいコースは嫌いじゃないから」。
難コンディションに、めっぽう強い。
初優勝は、あの大洗で行われた三菱ダイヤモンドカップだったし、2勝目をあげた今年のレクサス選手権は、やはり歴史と伝統の大利根カントリークラブだった。
「もじゃもじゃのラフが、意外と好きなんだよね」。
深いラフにも負けないパワーと飛距離の持ち主は、ミスショットに確実にペナルティがつくコースではなおのこと、闘争心が掻き立てられる。
「昨日、今日は運だけ」といいながら、トラブルにも的確に対処出来る実力あればこそ、だ。
「これが4日も続くとは思っていない。明日、明後日も運があればいいなあという感じですね」と本人は、どこまでもラッキーな2日間を強調して譲らないが、首位とは1打差で迎える決勝ラウンド。
「週末は、力が入って自分から、運を手放す場合があるから」。
無欲と平常心が、好スコアを持続させる鍵になりそうだ。