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ブリヂストンオープン 2010

池田勇太が2位タイ浮上

最終日を前に、連覇をしっかりと射程に捉えた。池田がこの日、7アンダーの65をマークして、首位の片山と2打差の2位タイに浮上した。

前日2日目に、クラブのグリップを総取り替えした効果はあった。
「良い気分転換になった」と、猛チャージにつなげた。

週末の袖ヶ浦は、地元ファンの大声援にも後押しされた。
祖父母が住まう実家から車でわずか5分という立地は、幼いころからまるで自分の庭のようにして、親しんできたコースだ。

しかも大会主催のブリヂストン契約のホストプロ。
以前、優勝インタビューで、本人自ら「期待に応える男ですから」と言い切ったセリフがここ以上に生きる場所は、ほかにない。

トップを走るのは、この日の池田をはるかに上回るコース新の62をマークした片山晋呉。5度の賞金王を誇る永久シード選手がたちはだかるが、しかし池田はひるまない。
「強敵がいるけど、それに立ち向かっていく自分がいる。それだけだ」と言って真一文字に結んだ口元から、96年の丸山茂樹以来の連覇にかける強い気持ちがにじみ出ていた。

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