確信めいた言葉には、裏付けがある。「ショットがばっちし（ばっちりなんで）ッス」。それは、連覇を飾った開幕戦の「東建ホームメイトカップ」よりも「はるかに良い」そうで、「今週は、勝つッス」と、Ｖ宣言も飛び出した。

今季は初の賞金王獲りのほかに、国内メジャーに照準を合わせている。
まず“初戦”は先月の日本プロ。しかし、その前の中日クラウンズで左首を痛めて２日目に棄権をし、その影響もあってか得意のパッティングに精彩を欠いて、28位に終わった。

「相当に悔しかったから」。
この今季メジャー第２戦にさっそく目標を切り替え、治療と練習に励んだら、たちまち上向き。「自分でも思った以上に早く仕上がった」と、先週のダイヤモンドカップでは単独２位に食い込んで、がぜん「やる気になった」という。

そしてもうひとつの発奮材料は現在、自己最高の67位につける世界ランキングだ。
もうすぐ32歳の誕生日の６月７日になぞらえて、「なんか、ゲンがいいでしょ」と超ごキゲン。
トップ50位を目前にして、「夢が広がる」と、鼻息荒い。
「今週は勝ちますよ。勝って、世界ランクを上げます」と、改めてのＶ宣言とさらに大きな目標も口にした。

• 小田 孔明
• 小田 孔明