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中日クラウンズ 2010
横田真一は「経験を使う」
ホストプロとして、やはり同社契約プロのS・K・ホとともに、表彰式に参列した。
西村文延・代表取締役会長に、改めて「うちのプロです」と大観衆の前で紹介されて、気が引き締まる。
目の前で繰り広げられた優勝争いも、心に火がついた。
谷口徹とプレーオフ3ホールを争った藤田寛之は、専修大学の2つ先輩。
激しいバトルを演じる姿に、学生時代の思い出が重なった。
「そういえば、試合の日には、朝5時からひとり黙々と、アプローチを練習するほど、熱心だったな」。
努力の人に感化され、今週は開幕前日の水曜日に自らも、400球のアプローチ練習を励行。
この自主特訓が奏功した。
ここ和合は「飛距離ではない」。何より経験がものを言うコースだ。
「アプローチ、パットが悪い人は、どうあがいても、上には行けない」。
開幕戦の東建ホームメイトカップでは、3連続チップインを達成したショートゲームの“名手”がますます腕に磨きをかけて、初日に臨んだ。
9番からの、3連続バーディで4アンダーは2位タイの好スタートだ。
「僕らはこういうコースで活躍できないと、そろそろ難しい年齢になってきた」と口ではいうが、このオフに取り組んだトレーニングの成果は目に見えて出ている。
廣戸総一さんの指導のもと、挑戦したのはズバリ、「骨を太くするメニュー」。
初年度の昨年は50キロしか持ち上がらなかったウェイトリフティングのスクワットは、今ではすっかり「コツをつかんで」なんと、176キロを持ち上げられる。
「おかげで、ショットしたときに、球が軽く感じる」。
体重は、3キロ戻って現在75キロ。
「僕は痩せると飛ばないからちょうどいい」と、飛距離アップにも一役買った。
効果が実感できると「ワクワクしてくる。やっぱり、ゴルフはこうでなくちゃ」と弾むように言った。