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ANAオープンゴルフトーナメント 2011

小田孔明は「1打差はあってないようなもの」

最終日は16歳の伊藤くんを、1打差で追いかけることになって、感心しきりだ。この日3日目も同組で回って、天才肌を見せつけられた。
「いや、ホントに今日もフェアウェイを外さないからね。コンピューターがついてるんじゃないかと思ったくらい。フェアウェイにちゃんと戻ってくる」。

また「パットも上手い」。そつのないゴルフは高校1年生とは思えない。
だからこそ、本来ならば最終日を前に「1打でもリードしておきたかった」。それだけでも、アマチュアにはプレッシャーをかけられた。

というのも、過去5勝はすべて、逃げ切り。ひとたび首位に立てば、絶対に譲らないという自信が本人にもあっただけに、15番のボギーと、17番パー5のチャンスホールで取れなかったことが悔やまれる。

「ドライバーが、チーピンばかりで」。
17番もそうだった。たまたま木に当たって出てきたはいいが、その衝撃でボールが変形していた。「バンカーのセカンドも、第3打も、変な転がりをしていて」。バーディを取り損ねた。
「5番でイーグルも取れたし悪いゴルフじゃなかったけれど。17番で取れなかったのが痛い」と、ひとしきり反省が続いたが、「1打差はあってないようなもの」と、前を見据えた。
「明日は大混戦」と、最終日の戦況を予想するにつけて「負けられない」と、腕をまくった。

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