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日本オープンゴルフ選手権競技 2011

手嶋多一は16年連続のシード権の確保に大きく前進

40代前後の選手たちが気を張った今年の日本オープンだった。パターのイップスからの、見事な復活劇を演じた佐藤は41歳。25歳の裵相文(ベサンムン)とのプレーオフで、9年ぶりのツアー通算5勝に続く2週連続Vかと会場を沸かせた久保谷は39歳。

そして、今年はシード権の確保にあえぎ、薄氷を踏む思いでこのゴルファー日本一決定戦に臨んだ手嶋は、くしくも43歳の誕生日を迎えた最終日(13日)に単独5位の成績で、獲得賞金は1200万円を超えて、ほっと胸をなで下ろした。

2打差の首位からスタートした大親友の佐藤が崩れ、手嶋も思いがけず1打差まで迫り、やにわに「バースデーV」も見えてきた動揺から「焦って緊張した」と、後半は上がりホールで2つのボギーに失速して「残念無念」。

それでも「4日間を通して良いゴルフが出来た」とベテランが難コースで失いかけていた自信を取り戻した。シードの圏内に潜り込んで、「嬉しい」と、充実の笑みを見せた。

若手の台頭目覚ましいいまのツアーにあって、アラフォー世代が意地を見せた4日間だった。それぞれがそれぞれの“復活”をかけて、難コースで七転八倒しながらも諦めない姿勢を最後まで貫いた1週間であった。

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