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ダンロップフェニックストーナメント 2011

小田孔明は「15%くらいしか可能性はないけれど」

可能性は、限りなく少ない。「15%しかないけれど」。だが、ゼロではない。逆転の賞金王へのチャンスだ。「遼に、谷口さんに・・・。狙える選手が相当、絞られてしまったけれど」。

賞金ランク1位の裵相文(ベサンムン)を追う、同2位の石川遼。3位の谷口徹。そして、4位の小田もまだ十分に、渦中の一人である。

「今週で、裵(べ)との差を縮めないと、諦めムードが出てしまう」。
いかんせん、ここフェニックスカントリークラブとの相性は、それほど良くない。粘っこい芝は、独特の質感に、「フェアウェイからでもボールが沈んで、僕のように打ち込むタイプは、かかったり、かからなかったり。スピンコントロールが難しい」。

そんな小田の場合はむしろラフからのほうが、有利な場面もある。この日のプロアマ戦も、あえてラフに入れた状態から打つなど、「今週はフェアウェイを外してもいい、と開き直っていきます」と、策を明かした。
「ピンに対して、常に上りのパットを残せるように。アイアンさえ切れればそれも可能。1日3アンダーを目標に粘ります」と、力がこもる。

大会主催のSRIの契約選手は、「今週は、特別な試合だから」と、なおさら諦めるわけにはいかない。
「今週、なんとか乗り越えれば、来週は大好きな大会が待っている」。
次週のカシオワールドオープンは、一昨年に大会史上初の連覇を達成したゲンの良いトーナメントだ。
「来週につなげるためにも、なんとか頑張る」。
賞金レースを盛り上げるためにも。「最終戦まで、まだまだ分からないという雰囲気にはしておきたい」。気合十分で挑む。


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