Tournament article
カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2013
「簡単に、勝たせちゃったらいかん」と小田孔明
6番のバーディ、ボギーで2打差の首位に抜け出したのもつかの間。すぐ7番でボギーを打った。カラーから、パターで3回かかった。この日は、後半の13番でもまた3パットのボギーに「松山は、怪しいパットを入れていたのに。僕はそんなんではダメですね」。
若い2人にちょっぴり圧倒された3日目になった。3日目の最終組は松山と、池田勇太と豪華なメンツに「2人とも、その辺のプロなんかより、はるかに上手くて。自分には、何が足りないか。そういうのも見えてくるラウンドになった」と、いよいよ最終日こそ、舌を巻いている場合ではない。
根っからの勝負師は、「でも今日は、上手い2人と競り合って楽しかった」と、堪能している場合でもない。再び、最終組で相まみえる最終日は2打差の2位から「明日は、どっかで松山を捉えられたら」。
このまま、逃げ切りを許せば、決まる。次週の最終戦を待たずして、松山が賞金王の座につく。「ここで、松山に簡単に勝たせちゃったら、その時点で終わり。そういうわけにはいかない」。
とはいえここで、小田が大会3勝目をあげても松山が3人までの2位タイ以上なら、大逆転の賞金王もあっけなく夢と消える。
「難しいことは分かっている」。しかし、そこに少しでも可能性が残されているのなら、「そこを目指して頑張る」。
出来れば、上の2人にも健闘を願いたいくらいだ。
賞金ランク2位と3位の2人。「ヒョンソンと、シンゴさんと、僕と。松山は強い子だけど」。金亨成(キムヒョンソン)は3日目を終えて14位タイ、片山晋呉は29位タイと、順位を下げてしまったけれど。そして、自身は今大会を含めて過去6勝ともすべて逃げ切りVのジンクスがあり、「何回も勝つと言い続けてまだ勝てないけれど」。ジンクスをいまだに破れずにいるけれど。かなり不利な状況を承知で出来れば3人束で立ち向かいたい。「来週までもつれ込むように、食い下がっていきたいと思う」。