Tournament article

トップ杯東海クラシック 2014

小田孔明はむしろ「気持ちが楽になりました」

三好の硬いグリーンが好きだ。「ショットが切れてる人間が、報われるから。やってて楽しい」。
ラフからでもバックスピンがかかったり、「誰でも止められるようなグリーンはイヤなんです。イヤ。良いショットを打てばちゃんと答えがもらえるのが僕は好き」。

先週は、藤田寛之が優勝インタビューでも言っていた。「最近、孔明の元気がない」。
「・・・グリーンのせいだったということに、しておいてください」と、笑った。
また先週はついに、その藤田に賞金ランクで1位を譲ったが、むしろ「抜かれて、気持ちが楽になりました」。
普段の試合では、逃げ切りの孔明との異名を取るが、賞金レースとなると、話は別かも。
悲願の賞金王獲りがかかっている状況では追いかけられる立場の重圧から逃れたことで、威勢の良さを取り戻した孔明。
「よし、抜き返してやろう、と。藤田さんの独走を許さずに、最後まで盛り上げていこうという気持ちになった」と、久しぶりにV争いに名前を連ねた。

最後の18番は、6メートルのバーディトライをねじ込み「グリコのおまけ」で、通算6アンダーにして、「久々にアウトから回れて嬉しい」と、目尻も下がる。
先週は2週連続で、土日とも優勝とは縁とゆかりもないインコースのいわゆる“裏街道”で回って「全然面白くなかった」と、2週ぶりの表舞台に心も弾む。

関連記事