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マイナビABCチャンピオンシップ 2014
「6アンダーで文句言うなんて俺くらい」と小田孔明
パットが、入らない。「ショットは完璧なのにね。後半から急に入らなくなった。・・・不思議」とぽつりと、「2〜3メートルが1個も入らない」とまたぼやく。
17番では、8メートルのバーディトライが決まったのに、18番では3メートルもない絶好のイーグルチャンスが入らない。そこから、後半のアウトコースはことごとく、チャンスを外して最後の9番も右から2.5メートルを外して悔しがる。
先週はツアー通算8勝目を飾ったブリヂストンオープンでも、優勝インタビューで反省していた。
この日もまた「ショットは1流でも、パットは3流」と、自分に吐き捨て「今日のショットなら10アンダーくらいは出さないといけないのに」。
実際に、前半は6アンダーで折り返した時にはそのくらいのつもりでいたから、後半はすべてパーで終わったことによる自分への失望は大きかった。
前日初日まで訴えていた体のだるさもこの日はすっかり解消しただけに、なおさら忸怩たる思い。
この日は65を出しても「物足りない」とだだっ子のように言って「6アンダーで文句を言うのは俺くらい」と、我に返って苦笑した。
鬱憤をためにためた孔明が、3日目こそ大爆発を誓った。週末は雨の予報も、のぞむところだ。屈指のパンチショットは「下が濡れてもランが稼げる」と、重馬場こそ真価を発揮できる。
「あとはパットだけ。パットさえ入ってくれれば、優勝だけ見てやれる」。
今週の孔明は、2週連続優勝しか見ていない。