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ダンロップフェニックス 2014
賞金レースも残り3戦! 孔明VS藤田の火花が散る
先週の三井住友VISA太平洋マスターズではまさかの予選落ちを喫した分、週末は休養に専念することが出来た。「しっかりと練習も体のケアも出来たですしね。疲れが取れた」と、先週までよく訴えていた体の重さも一掃して、いよいよ賞金レースは残り3戦。
「プランは出来ている」とニヤリと笑った。
孔明が描く青写真。「今週も、確かに優勝は狙うんですけど、ここのコースはですね、林に行ったり、何が起きるか分からない。だから頑張って最低でも5位内に入って来週はですね・・・」。
2009年に連覇を達成したカシオワールドオープンが控えている。
「残り3戦で1勝出来れば逃げ切れるチャンスも出て来る」。
ここから3戦はいずれも優勝賞金4000万円のビッグマネーが続き、予選落ちを喫した先週は、やはりテレビにかじりついていたと、藤田の動向が気になって仕方なく、左肩痛に苦しむ藤田には「頑張って最終戦まで盛り上げてもらわないと・・・」と応援する気持ち半分、「他の選手も頑張って」と、藤田の好プレーを恐れる気持ち半分で過ごしたものだが、敵は藤田だけとは限らない。
「ここからは全部賞金が大きいですから、いまトップ6の人までは分からない。その中から1個勝てば、すぐ近くまで来られちゃうからですね」。
相手が誰でも油断は禁物。他人の成績どうこうよりも、まずは自分自身の足を固めるためにも「今週はトップ5で、来週勝って、シリーズで決着をつける」。
喜々としてこの3戦の戦略を立てる孔明を横目に、目下賞金2位は、少々トーンダウンだ。
「自分が置かれている立場も分かっているし、自分にも目標がないわけでもない。でも・・・」と藤田。
「自分の状態が良くないから色々考えちゃいます」。
また今年のフェニックスは、フェアウェイが逆目に刈られていると藤田はいい、その点でも頭が痛い。「ティに向かって白くなっていて、オーガスタナショナルみたい。僕はキャリーなら、260ヤードくらいしか行かないので、転がらない。厳しい」。
残り3戦は手負いの賞金レースにも、孔明ほどには前向きになれない藤田だが・・・。