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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2014
揺れる孔明
泣いても笑っても、これが今季の最終戦。最終日には、答えが出る。
孔明が勝って今季3勝目ならば、文句なしの賞金王が決まる。
もしくは、勝てなくても他の3人が、優勝しなければ自身初の戴冠だ。
しかし藤田が勝って、一昨年の3連覇以来の大会4勝目なら、逆転される。
または、賞金ランク3位の近藤が勝って、孔明が2位タイ以下なら、やっぱり抜かれる。
そして、同4位の岩田。これまた勝って、その場合には孔明が4位タイ以下なら大逆転の賞金王を譲る羽目になる。
「だから、俺があとの3人より1打でも少なく上がればいいんでしょ」と、一度は威勢よく言ってみるものの、「ショットはな〜、いいんだけどな〜」。今週も、この日のプロアマ戦の感じでは、ここのところずっと課題のパットが入らず、「パットさえ入ればぶっちぎれるんだけどな・・・」。
根は優しくて力持ち。以外と弱気な一面も、ついつい「俺が勝てんかったら、その3人以外の人に、頑張ってと言って回ろう」と、苦笑いの孔明。
先週は“自称ストレス性”の腸炎で、序盤こそ空腹の賞金レースも「もう何食っても大丈夫。クリスマスも近いからね。この大会はいつもケンタッキー」と、ファーストフードを頬張るほどの回復に「今さらあーじゃねー、こーじゃねーと言ってもしょうがないでしょ」と、吹っ切れたようなことを言ったかと思えば「腸炎は治ったけど。今度は胃潰瘍になりそう・・・」と、揺れる孔明。
「もうあとは人頼りですよ」と、繰り返しつぶやいた。
「早く終わってくれんかな・・・」。
祈る思いで、開幕の時を待つ。