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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2014
小田孔明が「明日は本気で取りに行く」
前日2日目は、「自分でも分かるくらい、肩が入っていない」。凝りで、がちがちだった。18ホールのうち16ホールで池やクリークが絡む難コースは
「ティショットがフェアウェイに行ってくれないと、勝負にならない。精神的にも疲れて・・・」。コースへの警戒心に、知らず知らずに体がこわばっていた。
「それで昨日は上がってすぐに、トレーナーにかなりハードなのをやってもらった」と、全体重をかけて1時間半のケアを受けた。さらに今朝も同じ時間をかけて、しっかりとほぐしてもらい、向かった練習場で「今日は行ける」とさっそく手応えがあった。ショット、パットとともに冴え渡った。
この日は同伴競技者にも恵まれた。藤田と優作は、「今年の優勝者が揃って、この中で負けたら今週の優勝もない」と、いっそう気合いが入った。
最後の18番は、3メートルのバーディチャンスも「相当、気合いが入ってた」。公言どおりに67にして、韓国の李京勲(イキョンフン)と並んで、首位に1打差の2位と迫った。
今季、掲げた目標は「賞金王と日本タイトル」。今年、最初のこの国内メジャーは「まずここに一番の照準を当てて来た。明日は本気で取りに行く」。
先月の関西オープンを制するまでは、過去6勝ともすべて逃げ切りVに、いつもは首位に1打でも差をつけられれば「勝てない」と勝手に作り上げた足かせも、もはや外れた。
ツアー外競技だが、2008年に制した南都オープンの会場もここゴールデンバレーで、「セッティングはあのときとは違うけれど、優勝しているし、良いイメージがある」と、せっせと好材料を集めて最終日に挑む。
こう見えて、まったくの下戸というのも手伝って今晩も、36回目のバースデーパーティは延期だ。節制して挑むプロ日本一のタイトル。「明日、優勝出来たら家に帰ってまとめて祝う」。人生最高の誕生日ウィークにする。