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東建ホームメイトカップ 2015
「最多勝利で2年連続の賞金王」孔明は今年もブレない!
優作が「孔明さんの勢いを止めたいと思います」と言えば、「いやこの流れだと、僕もそう言っとかんと」と控えめながら高山。
本人は「誰も本当はそんなこと思っとらんと思います」と、謙遜しつつ、「では僕は、ストップ・ザ・ジョーダン・スピース」でいきますと、まさに「冗談」でかわしてみせた孔明。
あながち、ジョーダンでもない。今年は賞金王不在のオーガスタで頂点に立った21歳。それにひきかえその舞台に立つことすらかなわなかった自分。今年の模様はテレビで見た。
「うらやましかった。そしてすごいと思った」。最終日の猛追で、5位タイにつけた松山英樹。
「自分もいきなり出て松山くらいにやれるとは思わないけれど。とにかく出てみんことには。たとえ打ちのめされても、とにかくまずは出てみんことには話にならん」。
昨季の世界ランクの最高位は52位。出場資格にわずかにもれて、本当に悔しかった。しばらくは、ひそかに特別招待を期待してみたりもしたという孔明。「ドロー用のクラブを作ってみたり、それなりの準備もして待っていた」。
しかし、新年もあけて1月も半ばを過ぎても何の音沙汰もなくて、「そのころにはすっぱり気持ちを切り替えた」という。
「さすがにもう厳しい、と」。周囲からそう言われた時点でもはや、じりじりと待つ日々にも終止符。「自力で出るのと推薦をもらうのと。きっと、コースに向かう気持ちも、スコアも、周りが見る目も全然違ってくるのでは」。そう思うことで、せめて気持ちを前に向かせた。
初舞台でそんな居心地の悪い戦いをするよりは、「今年はすっぱり諦めて来年こそ、自力で出場権を取る。文句なしに出ればいい」。改めて、2015年の目標が定まった。
「今年は誰よりも多く勝つ。最多勝利で、2年連続の賞金王を狙う。そうすれば、おのずといろいろついてくる」。来年はリオ五輪も控えて「それも楽しみな1年になる」。
孔明の、リベンジを賭けた戦い。2010年に連覇を飾った相性の良いこの開幕戦からすでに始まっている。