Tournament article
日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2015
孔明が「俺もそろそろ初メジャー」
学校の卒業式でも習ったように、まず右手で右端下の部分をつまみ、そして左手で、左下端をつまんで、うやうやしく賞状を受け取った孔明。「終わった話だけれど。また喜びがこみ上げてきました」と感謝を述べた。
本戦前日の3日水曜日。ツアープレーヤーNO.1を決める舞台の宍戸ヒルズカントリークラブで、表彰を受けた。関東の新聞、通信、テレビ、ラジオのゴルフ記者のみなさんで構成される東京運動記者クラブゴルフ分科会が選出した最優秀選手賞は、もちろん昨年、自身初の賞金王獲りを評価されてのことだ。
今年はその自覚も満タンに、開幕から奪取をかけるつもりが空回り。「いろいろ考えすぎて」と、屈強な男も例外なく、王座を獲ったものにしか分からない呪縛にかかって、先週も「嫌いなコースで頑張ったけど。それでも多一さんとは10打差もつけられた」と、ホストVを飾った同じ福岡の先輩プロには遠く及ばぬ14位タイに甘んじて、足踏みが続いたまま。
「そろそろ、俺もメジャーを取らんといけん」と5年シードの日本タイトルにむけて、気合いを入れ直した。
今年の宍戸は、7402ヤードのパー72から、7362ヤードのパー71に変更されて、「飛ばし屋有利になった」と、それも大いにプラス材料に、初タイトルを睨んだ。
まして、最終日の6月7日は、37回目の誕生日。語呂合わせでオウンネームボールにも「67」をプリントし、日々のラウンドも67を目標にしているだけに「最終日も67を出して勝つ」。
バースデーウィークのメジャー戦に、モチベーションも自ずと上がる。