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長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2015

孔明はなるか、昨年のリベンジ!

この日1日のプロアマ戦は、思いがけず肌寒い雨模様の北海道に、「上着を忘れてきた」と、慌ててロッカーから私服のパーカーを引っ張り出して、とりあえず着込んだ孔明。冬場でも、「長袖のプレーが嫌い」と半袖で通す選手も、さすがに「寒い、寒い」と連呼して、なんとこの日は「ノーバーディ」のゴルフで、ちっとも貢献できずに「スミマセン、スミマセン・・・!」。
チームを組んだアマチュアの皆さんにも、平謝りで「スコアは明日以降に取っときました」。

会場のザ・ノースカントリーゴルフクラブに「良いイメージはない」と言い切った。そのココロは、ただただ昨年の悔しさがあるから。石川遼に、プレーオフで敗れた雪辱は忘れられるはずもなく、しかし2013年にはやはり道内で行われているANAオープンを制すなど、北海道との相性が抜群なのは間違いない。

「洋芝は、ラフ入っても根こそぎ持って行けるからいい」と、多くの選手が苦手とする特有の芝質も、屈強な男にはなんの障害にもならない。昨年はその男に立ちはだかった若きディフェンディングチャンピオン。石川は、主戦場の米ツアーから今年は帰ってこられずに「去年のような、アウェイ感はない」と、ヒーロー不在の中で、虎視眈々と孔明がリベンジをもくろむ。

2週後に迫る聖地を前に、攻めのゴルフで魅せるつもりだ。2年連続5度目の全英オープンは、昨年のロイヤルリバプールで初めて決勝ラウンドに進んで、つくづく感じた。「向こうの選手は、僕らが刻むホールでも、ドライバーを握る。前に障害があっても、それを越して行こうというプレーをしている」。そこが強風下のリンクスであっても、トップランカーほど守るという意識は皆無なのだ。
2週後を見据えて「いまはドライバーの練習を重視しているし、今週も全英オープンを意識しながら攻略していきたい」。ここザ・ノースカントリーゴルフクラブをさながら、セントアンドリュースに見立てて、攻めのゴルフで昨年の借りを返すつもりだ。

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