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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2015

孔明は首位と1打差

全英オープンから帰って2日目の大会初日こそ、「きつい」と感じた時差ボケも、この日はその片鱗を少しとどめるまでに、回復した。孔明が、2日連続の67を積み上げた。

プラン通りの通算10アンダーで、決勝ラウンドに進んだ。
「このコースは1日5アンダーで、20アンダー。それが優勝スコアとは限らないけど、とりあえず目標はそこに」と、今季初Vに向けて虎視眈々。

イギリスから帰ってきたばかりの違和感は、まだあるが今の勢いにブレーキがかかるほどの後遺症ではない。
「下が堅いところから、いきなり帰ってきて今週はじゅくじゅく感」。連日の雨に、濡れた芝生は先週と同じ感覚で「ふわっとアドレスすると、踏ん張れない。堅いところと柔らかいところのギャップが足に来る。最後に踏ん張れない感じがある」。そのせいで、ショットが散らばらないように「いつもより、重心を下げて打っている」。

特に今週は、下半身をどっしりと構えて、頂点をにらむ孔明には今週も、たくさんの声援がかかる。「今週はお客さんが多くてモチベーションが上がる。どうだ、見せてやろうか、と」。
でも、この日は、もっともお客さんが集まる9番も18番でも不発のパーに終わって「どうだ、って思ったときに、ギャラリーはそこにいない」と、オチをつけて笑わせたが、来月に迫った今季メジャー最終戦「全米プロ」から招待状を受けるため、世界ランクのポイントを少しでも稼ごうと、実は必死の孔明だ。

この2日間は夜10時に寝て、3時半きっかりに目が覚める。「しっかり眠れているからつらくない」。でもひとつ、ひそかに困っているのは「変な時間にお腹が痛くなること」。腸はまだ、イギリス時間のようで、普段めったにラウンド中には“もよおさない”選手が、「今日も昨日も途中でトイレに駆け込んだ。ちょうど茶店があるホールで良かった」と、ホッと安堵の苦笑い。
しかし、翌日からV争いの最中となるとやっかいだ。週末にはそんな時差ボケの一症状も、すっかり解消しているといいが。

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