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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2015
岩田寛が「このスコアは自分でも不思議」
このプロ日本一決定戦も、予選落ちする気満々で来た。「ティショットは飛ばないし、曲がるし。パーオンしなくて、一生乗らないのではないかと思った。本当に最悪だったので」。
つくづくと、ヒロシ語録。「調子がいいからといって、良いスコアが出るとは限らないし、悪いからといって、出ないとも限らない」。ゴルフは不思議。ヒロシも不思議。
「ときどき変なラフからパーオン出来ることもある。フェアウェイからでも乗らないのに、不思議ですよね」。
この日最後の18番は、138ヤードの2打目をピッチングウェッジで、2メートルにつけてこの日7つめのバーディにもぎこちなく、手を上げたヒロシ。
「今年は年が明けてから、ずっと調子が悪かったので」。
オフは海外の試合にも挑戦したが、「8番アイアンで、100ヤードも飛ばなかったり」。試合どころではなかった。
「いろいろやってみたけど、わかんなくて・・・。練習やめたら良くなりました」。
少し、煮詰まりすぎていたかもしれない。
先週は、オープンウィークを利用して、お忍びゴルフ。沖縄で、友達と遊びのゴルフに没頭してきた。「4人で回って3対1で対戦したら、勝てなくて、イライラしたけど」。良い気分転換をして、不振脱却のヒントをつかんだ。
「最悪の頃からは、抜け出せたのかな」。
日本と名のつくタイトルには、こだわりはない。5年シードという特典も、「僕は1年1年が勝負だと思っているので」。ヒロシのモチベーションはただ一つ。「試合に勝ちたい」。
トンネルの出口は見えかけたかもしれないが、「まだ半信半疑なので。明日、起きてどうか」と、相変わらずのらりくらりと、ツアー2勝目を狙う。