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カシオワールドオープン 2016
横田真一は「やめてすっきりしたほうがいいのか・・・」
第二シード枠も含めれば、この時点で上位75人の圏外にいた横田真一も河井博大も予選落ちを喫して、もはやシード権確保の最後のチャンスも消えた。
今年、ジャパンゴルフツアー選手会の副会長と、JGTO理事を兼務した横田のこの1年間は、多忙を極めた。
年頭の選挙で得票数を集めて就任したからには、「責任は重い。人任せには出来ない。男子ゴルフを少しでもよくしたい」。
政策委員会にも名を連ね、会議には積極的に参加して尽力してきた。ツアー発展の秘策が浮かべばラウンド中も、コースメモの片隅に書き留めた。
練習時間もおのずと減った。ゴルフにも集中できなくなった。
先週までの賞金ランキング97位は一歩も上げられないまま、高知を去る羽目になった。
今シーズン、何度もちらついた“引退”の二文字。
「実力がないのに生きている」と、自嘲の笑みで「生きそうで、死にそうなこのときが一番つらい。やめてすっきりしたほうがいいのか」。いっそ“転職”して新たな道を進んだほうがいいのか。
野球のように、周囲が判断されるほうがまだ楽だがゴルフは自分で決めなければいけない」。踏ん切れないまま、次週は三重県の「COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース」で6日間にわたって行われる来季の出場優先順位を決めるファイナルQTに挑むことになった。