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中日クラウンズ 2016
稲森佑貴が単独首位に
「苦い経験」を忘れずに出た初日は「あいにくの天気」。しかし雨模様が「逆に良かった。ラフからでも攻めていけた」と悪天候もむしろ味方に、「和合では、僕の持ち味のドローボールで、組み立てやすい感じがする」。
昨年は10位タイ。「このコースはティショットをしっかり打てれば、ハマる。僕に向いているんだろうな、と思う」。シードは3年目にして、相性の良さを自覚して、もはやベテランの風情も漂わす。
デビュー時からキャンピングカーの転戦生活も、「去年までは、寝返りも打てない狭さ」。でも今季リニューアルした新車は、「大の字で伸び伸びと寝れる」と、プロ生活も年々確実にバージョンアップ。
このオフは、「タイプ的に自分に似ている」と、スイングのお手本にしている谷口徹の恒例の宮崎合宿に呼ばれて、レベルアップを図ったが、どんなアドバイスを受けたかは、「割愛させてください・・・」。歯に衣着せぬ大ベテランには「自分の弱点を知られすぎてて」。合宿中にも何かとイジられ過ぎて、思い出すたび「寂しくなるので・・・」。
トホホな思い出も、若い実になっているのは確か。「今年の目標は、もちろん優勝」と、プロ6年目の成果を計るのにも、和合はうってつけの舞台だ。