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ISPSハンダグローバルカップ 2016

沖野克文はジャンボに良い報告を・・・!!

ジャンボイズムを初日の好発進につなげた。講師をつとめて6年目になるゴルフスクールは地元広島市の舟入ゴルフガーデンの「やり直し道場」。
「今年の初レギュラー。沖野先生、頑張って」。激励のメールを届けてくれた。レッスン生の皆さんにも、初日から明るい内容で、返信できるのが嬉しい。

この日は、ピンチらしいピンチもほとんどなかった。ティショットを右に曲げた7番と、右のバンカーに入れた12番で3メートルのパーパットを残したくらい。今季自身初のレギュラーは大会前に、同郷の先輩プロに教わっておいて良かった。河井博大(かわいひろお)が、フォロースルーの引っかけ癖を教えてくれた。

2週前の「ISPSハンダグローバルチャレンジ」と「ひまわりドラゴンCUP」は、いずれも千葉開催のチャレンジトーナメントで2大会の日程の狭間には、レジェンドの門を叩いた。
昨年は9月と、今年はオフ合宿にも参加させてもらったジャンボ尾崎。「また、4日間ほど伺ってもよろしいでしょうか・・・」。
先輩の河井がすでに“軍団入り”していたことと、クラブ契約先が同じという2つのコネは沖野が命名したところの「Wルート」を駆使して、千葉のジャンボ邸に居座った。
朝9時から夕方5時まで濃密な時間を過ごす中で、改めて刻みつけられたのは、「プロたる者」という姿勢。
「ピンを狙っていかなくてはどうする、と」。

自称「おっちょこちょい」な性格で失敗ばかり。そのたびに「いらんことやっちゃいかん」と、つい消極的になり、目標を明確に持たないまま「なんとなく、ふわっと打ってしまう」という欠点は、師匠と慕う田中秀道からも幾度となく指摘されてきたことだった。
改めて、ジャンボに言われて背が伸びた。

今季の出場資格も昨季の賞金ランクは89位となかなかチャンスにも恵まれない中で、「今週は初めてのレギュラーツアーで、逃げてどうする。当たって砕けろ!」。強い気持ちでピンを狙って、吉と出た。

ジャンボの前ではいつも、「がちがちです」。毎日の結果報告も、まさか直接、伝えるなんて畏れ多くて「伝言をお願いします」と初日はひとまず、間に人を挟んでも最終日こそ「良い報告がしたいです」。
ジャンボもきっと、待っている。

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