Tournament article
パナソニックオープン 2016
孔明も“2勝目”を狙う!?
「今回は、当時よりスコアが出そう。初日からガンガン行かないと」と、4打差でぶっちぎった5年前の再現にも、やる気だ。
2013年の開催のあと、3年ぶりの復活をとげた今大会。
「企業のみなさんはどこも大変な今、一つでも多く開催していただきたい時に、こうして再開してくださるのことは本当にありがたい」と、主催者にも頭が下がる。
一昨年の賞金王が、満を持して2016年を迎えた。
「賞金王になった翌年は、オフもアメリカの試合に出たり、連戦続き。オフは合宿も出来ず、やるべきことも出来なかった」。
走り込みも、トレーニングにも十分に時間が取れずに、昨シーズンは終盤に近づくにつれて「足ほそほそ(細々)のままゴルフしてた」と、一念発起は、10月の日本オープンで、アダム・スコットの飛距離に度肝を抜いて、キツいトレーニングに着手した。
当時は、ひたすら筋肉痛に悲鳴を上げるばかりだったが、もうすっかり「慣れた」。今年のオフは下半身の強化に存分に時間を割いて、「やるべきことはやってきた」と、特に鍛え抜いた腹筋は、余分な脂肪がごっそり落ちて、ベルトもゆるゆる。
「またズボンのサイズ調整をしないといかん」と、嬉しい悲鳴をあげる孔明。
地元福岡は、大分周辺が震源地の際には少し大きな揺れがくるものの、家族もみな、支障なく生活出来ている。「でも熊本の方々が本当に気の毒で」と、それだけに先週の開幕戦で、県勢の永野や重永の健闘が、孔明にも本当に嬉しかった。
「大変なときは、なんか力が出るんだな、って。地元にはちょっとでも励ましになったんじゃないかなって。僕らが出来ることは、義援金を送ったり、そういうことしかないけど、選手会でもみんなで協力して頑張っていきたいです」。
孔明も引き続き熊本に思いを寄せつつ、健闘を尽くすつもりだ。