谷口徹は今週も頑張っている。中日クラウンズに続いて、先週の日本プロでも宮里に競り負けたが、それでもこれで、3戦続きのＶ争い。

「ショットどうこうより、足動かへん」と、嘆きながらもイーブンパーの通算2アンダーで粘った。

「足は動かないけど、手は動く」と2オーバーで折り返した後半の3番では4メートル、4番で6メートル。7番ではカラーから10メートルのパッティングを沈めて、「苦しいところでバーディが復帰してくれる」と、胸を張った。

3度目の正直を狙う谷口に対して、3連勝がかかる宮里は苦しんでいた。
「昨日もそうだったけど、後半燃料切れ。だんだん左肩が上がってきちゃって、ティショットがうまくいかなかった。昔はこれくらいなんともなかったのに、俺も30後半になったってこと」。

今週は、古都・京都。先週の地元、沖縄からがらりと舞台を変えても、初日から大ギャラリーを背負った。

この日は上がると、社会科見学で来ていた地元の立命館宇治高校の皆さんが待っていて、笑顔で記念撮影におさまったが内心は、「たくさん見に来ていただいたのに、申し訳ない！」。

通算5オーバーは、ぎりぎりの予選通過の宮里を、谷口が気遣った。
今週は一転、高速グリーンに「先週と真逆のコンパクション（グリーンの硬さ）。コースも易しくないし、見えない疲れもある。続けて勝つのは難しい」と2試合連続で苦杯をなめさせられた相手をベテランは、冷静に分析していた。

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