49歳は、朝イチから連続バーディを奪って元気に出ていったが「ボギーが来てからずたずた」。
すぐに3番のボギーから、やにわに出入りが激しくなった。
懸命にこらえて折り返しても、くじかれた。
14番から3連続ボギーに「意気消沈です」。
同時に疲れもどっときて「乳酸がたまるばっかり。あかんなあ…」。

同じヤマハの後輩分とは差がつくばかりだ。
近頃、練習ラウンドについてくる今平を仰ぎ見ながら、ぽつりと「鉄壁のディフェンスやなあ…」。
一緒に練習してやっているつもりだったが、「いつも上手いな、うらやましいなと思いながら見ている」と言って、はたと気づいた。
「彼は本当は、俺に自慢をしに来ているかな？」。

今週は予選を通過をしたら、一緒に食事をしようと誘ってあった。約束がこの晩なのだが、複雑な思いも少し。
「今日はキャンセルしようかな…」。
自分の年齢の半分も年下といえども、ぶっちぎりのリーダーに、ご馳走するのもなんだか悔しい。
「今日は奢ってもらわないと！　そうだ、前祝いで奢ってもらおう」。
良いアイディアを思いついたのだが…。

• 谷口 徹