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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 2017

故郷が気がかりな孔明が6連続バーディ

裏街道のインコースから出ていったこの日。正直、スタートからもやもやしていた。
同組で回ったのは、若い松原大輔と星野陸也。「なんせ、2人飛ぶから」と、最初から気になって仕方なかった。「多少なりとも自分にもプライドがあるから」とは言わずもがなで、14年の賞金王は特に、星野には「60ヤードも、70ヤードも置いていかれてショックを受けていた」という。

「ロングでも、アゲンストでも関係なく狙ってくる。何十年前の、自分を見ているみたい」と、39歳の今となっては羨ましいやら、懐かしいやら。
よしそれならと、せめてもの対抗心。
「おじさんゴルフで、後ろからつけてやろう」と、開き直った途端に、後半は怒濤の6連続バーディで、やっと一矢報いた気分だ。

後半は2番で4メートルを沈めると、5つめの6番では横から9メートルが決まった。7番では右のカラーから6メートルをねじ込んで、連続バーディのツアー記録(※)がちらりとよぎり、「8、9番も」と色気を出した途端に、奥のカラーから3メートルのチャンスを逃したが、通算9アンダーまで伸ばしてきた。

このたびの九州の豪雨災害では、日に日に甚大な被害が明らかになり、地元の福岡県人としても、心配で胸が痛い。
幸い、飯塚の実家も自宅周辺は大きな被害情報もなく済んでいるが、ひとつ山を越えた朝倉市では今も、懸命の復旧活動が続いているという。

「何が僕らで…といってもまだ、どういう状況か分からず、今はどうしようもない状態ですけど、近々みんなで協力して何か出来たらとは思っています」。
最終日も、地元に心を寄せながらの上位争いとなる。

※ツアーの連続バーディ記録<8連続バーディ>
・菊池純(2011年のサン・クロレラクラシック)
・マシュー・グリフィン(2013年タイランドオープン)

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