Tournament article
ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2018
昨年10位のローアマ。清水大成さんが10位タイ
「ショットが良くなくて、ずっとピンチが続いていたけど昨日と同じで後半に伸ばせるホールがある。気持ちを切り替えて、バーディを獲ろうという気持ちで頑張った」。
好機はようやく16番からやってきた。
2メートルのバーディチャンスを皮切りに、17番のパー3では3Iで左横10メートルに乗せたロングパットも決まった。
最後の18番パー5は、岩田と市原と、2打目が散らばるプロ2人を横目に255ヤードから、スプーンで奥20メートルに2オン成功。
イーグルトライの距離感もぴったりだった。
タップインの3連続バーディ締めで、通算7アンダーまで伸ばして、昨年はこの大会で10位タイにつけた19歳のアマチュアが今年また「優勝を意識する位置にいる」。
先週の日本オープンでは日大同期の桂川有人さんが、2日目に単独首位に立って、揺れる気持ち。
「テレビで見ていました。勝って欲しいと思いましたけど選手としては、勝って欲しくない気持ち」。
先を越されたくないという気持ちと、「結果、負けて自分も悔しい気持ち」。
そのすぐ翌週にもその桂川さんと今週は、揃って決勝ラウンドに進んで友人を応援する気持ちと、負けたくない気持ちを交錯させながら、切磋琢磨だ。
トッププロがひしめくトーナメントで、のびのびとプレーが出来るのは、先輩OBや“兄弟子”がいてくれるから。
堀川未来夢は、卒業してから今も、母校日大ゴルフ部のコーチとして籍を置くブリヂストンの若き契約プロの一人だ。
「今週も、教えてくださったり、話しかけていただいたり、優しくしていただくので、やりやすさはある」と、この日も自身に1打差まで詰め寄ってきた現役生の活躍をねぎらってくれた。
さらに昨年の今大会覇者は、同じ福岡出身。時松隆光と共に篠塚武久コーチに教わり、清水さんの握りもまた器用なベースボールグリップである。
「コースとの相性がいいですし、先輩が勝っているので、(自分が勝つにも)いい大会かな、と」。
19歳は首位と5打差から、大逆転Vを夢見る。