2番のパー5は、グリーン横からチップイン。1イーグル、4バーディ1ボギーの66。岩田寛がベストスコアの5アンダーを出して、10位タイに浮上した。

初日は、1オーバーの65位タイ。
会場の「Bear's Best Cheongna Golf Club（ベアーズ・ベストチョンナゴルフクラブ）」はフェアウェイが狭く、ラフが深いセッティング。
「練習ラウンドした時は、コースが難しくて無理だと思った」。
諦めつつ出た2日目もまた、大勢のギャラリーの大声援を聞きながら回った。

同組で回った韓国のY・E・ヤンは、09年にあのウッズを破って全米プロを制したアジア初のメジャー覇者だ。
もうひとり、李亨俊 (イヒョンジュン)もまた、いま韓国で大人気の若手プロの一人といい、「可愛い顔してますもんね。いい子ですし」。
地元の人気プロに挟まれ満載のアウェー感も納得ずくで、ヒロシは一人静かにスコアを伸ばした。

初日は予選通過も危うい位置から、10位タイへと大飛躍。
前日プレー後の居残り練習は、いつも親身な専属キャディとトレーナーさんにも付き合ってもらったおかげで、ショットでつかむものがあったという。
「予選通過が出来たので。昨日ひらめいたことをやりつつ」。
いつも寡黙なヒロシでさえテンション上がる。
「ご飯、美味しいですし」。
韓国グルメはヒロシのやる気と、めったに見られない笑顔すら引き出す。

• 岩田 寛
• Ｙ・Ｅ・ヤン