2日目のリーダーボードが壮観だ。
通算4アンダーで首位に並んだ幡地隆寛も金谷拓実も、1差の3位タイにつけた谷原秀人も、比嘉一貴もみんな、東北福祉大の出身者。
そればかりか5位タイには現役の@杉原大河さんと、9位タイの@米澤蓮さんも眈々と控える。
「どなたがいるのかまだ見ていないんですけど…。楽しみですね」とニッコリした金谷は、その中でも特に偉業がかかる。
19年に達成した史上4人目のアマVに続いて、プロでもVなら史上3人目。
1973年のツアー制度施行後、アマ、プロ同一大会優勝を達成したのは倉本昌弘(アマ1980年、プロ1984年、1987年、1988年中四国オープン)と、2011年と2016年の今大会を制した松山英樹だけだ。
強風の2日間は、初日の6番でのダブルボギーと、この日は17番でボギーを打ったが、オーバースコアはその2ホールだけ。
「難しい中で、スコアを落とすホールが少ないのはいいこと。いいセーブもあったしいいプレーができている」と、頷いた。
昨年10月のプロ転向してすぐプロ2勝。
優勝を覗いたトップ10は7回。
ワースト順位は2度の16位で、予選落ちゼロ。
現在、賞金ランク5位で熾烈なレースの主役を演じる。
5月の全米プロと7月の全英オープンを挟んで、欧米ツアーを転戦して経験も重ねた。
「色んな選手の色んな攻め方も見てきて、難しいコースでも少しは対応できるようになっていると思う」と、成長の手応えを語る。
御殿場での前回の優勝は、東北福祉大の3年時。
最終日の最終ホールは松山を彷彿させるイーグル締めで勝ちきった。
2年後の今年もまた、偉大な大学先輩の記録を見据えて大会を折り返す。
「このコースに来ると楽しい気持ちになってきます。今年も良い位置で週末を迎えられるので楽しみ」と、微笑んだ。