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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2022

曲げない男の胸算用。稲森佑貴が雨中の急浮上

たとえ目隠しされても、この男は絶対に曲げない。

2週前に通算3勝目を飾った「中日クラウンズ」も雨中の圧勝だった。

渡米前の2連勝を狙う稲森佑貴(いなもり・ゆうき)が雨中でベストスコアの「64」で回った。

 

「ファーストカットはフェアウェイと数えたら…」と、指折り数えて「今日も一度も曲げてない」。

今週の難コースも6季連続フェアウェイキープ1位が炸裂している。



 

正午ちょうどにコースに出たこの日は、同伴の星野と桂川の3アンダーに対して、1オーバーからのスタート。

「みんな上手すぎて…レベルが高すぎて…蚊帳の外にはならないように。必死でした」と、挽回につとめながらも曲げない男の胸算用。

 

「朝からの雨で、距離は長くなるけどグリーンは止まる。ロングアイアンでも突っ込める。まずは1番で実験的に」と、スタートホールの2打目を1.5メートルにくっつけバーディ発進に成功。

 

「そこから、あまり大きなミスなく回れた」と、さらに5バーディを重ねて迎えた終盤、大洗の鬼門ともいわれる上がり3ホールで深い霧にのまれた。

「16番あたりから、ほぼティショットが見えない状態」。

手探りのラウンドとなったが、最後の18番でも第1打はやっぱりきっちりフェアウェイだった。

8アイアンを持った160ヤードの2打目はピンそばに着弾した。

2.5メートルのチャンスも逃さず、2打差の2位に急浮上した。

 

直前の世界ランク100番入りで、次週「全米プロ」の出場資格が巡ってきたのはつい先週。

慌ただしく準備をして今週の大洗に来た。

 

15日、大会最終日の日曜日は、18時半の飛行機を予約しており、もし2連勝でもしようものなら本当に、いろいろとっても悩ましい。

「まだ2日目。考えるのはまだまだ早い」と、妄想を打ち消したが2日目の急浮上で、嬉しい悲鳴がやにわに現実味を帯びてきた。

 

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