6アンダーの2位タイで初日を飛び出した。
有望ジュニアに広く門戸を開いてきた今大会は、松山聖陵高校3年時に初出場を果たした2017年から日体大2年の2019年まで3年続けて出させていただいたが「毎年予選を通るか通らないかの戦いでした」。
2018年はやっとこクリアできたが、結果54位で当時、岡山県・作陽高校2年の久常涼にベストアマは譲った。
「ここのコースは苦手意識が強い」という要因の大半は、トーナメントでは希少なコウライ芝だ。
「グリーン上は考えることが多い。プライベートだと結構入るんですけど、試合になって入る入らないって、何が違うって考えたらラインをちゃんと読んでるな、読み過ぎてるなって、気がついて」。
開幕前日のプロアマ戦で回ったゲストからも「もっと適当に打ちなよ。僕らアマチュアみたいに」とのご意見に沿って、本戦では「考えないことに“専念”」。
17番では奥から7メートルを決めるなど、適度な緩さで臨んで吉と出た。
不安が解消できれば、今季ここまで平均323.75ヤードの飛距離1位を駆使して攻めるだけ。
豪打に小技をかみ合わせてプロとしては最初の今大会では好発進に成功した。
日体大時代からプロの試合で再三V争いし、昨季はABEMAツアーの「TIチャレンジin東条の森」で史上4人目のアマVを達成したが、この日同組で回った髙宮千聖(たかみや・ちさと)は今年7月に同6人目を達成し、さっそく今大会がプロデビュー戦だ。
昨年末のQTで失敗し、もたつく間に「若い子がめっちゃ上がってきて、今の自分にもどかしさしかない。めっちゃ焦っています」と、焦燥し、この日の組み合わせも「プロの試合で初」という最年長。
「気を遣わないのはいいけれど。僕、まだ22歳ですよ!それで一番上って…」。
気が急くばかりの昨今こそ今大会のスタートティで流してもらえる勝ちウタが、今の気持ちにぴったりハマる。
「AKIRAメナイ」を歌う沖縄県出身のラッパーOZworldさんとはつい3ヶ月ほど前に、東京・六本木でご本人にばったりお会いしたばかりといい、「一緒に写真を撮らせてもらって、凄いご縁」と、姉で女子ゴルファ―の結さんにも即、ラインで報告した余韻もセットで力に変える。