単独首位から出た2日目は、2番でボギーが先行。
「2打目が右に行ったけど、難しくないアプローチが6メートルもオーバー。それが凄い悔しくて…」と以前なら、自制を失うシーンだ。
「なんで出来ないんだ、と思って焦って自滅していたところ。でも、自分はまだまだなんだ、と。練習も、技術も足りないと思ったら、焦らずに1打に集中できる」と、今季2勝の経験もフル回転。
その後、4番から3連続バーディで盛り返してこられた。
9番では、ピン奥6メートルを痛恨の3パット。
「あんな簡単なところから…」と、またカっとしかけた。
「毎週、3パットをしているので今週は、3パットしたくなかったけど目標はついえた」と、落胆しかけたところで再び「へたくそだから3パットをする」と、自分を戒め後半さらに4つのバーディで挽回。
初日から回った賞金1位の比嘉一貴(ひが・かずき)と稲森佑貴(いなもり・ゆうき)の2人共に、アイアンで打っても飛距離で勝てるが、「距離は関係ない」と、河本に優越感などみじんもない。
「毎週、毎年賞金の上にくるようなお2人で僕より技術もゴルフも格段に上。正確性とか、マネジメントとか、本当に上手で感動します。勉強になります」と、スコアでもリードしながら、ひたすら謙虚に見て学ぶ。
2日続けて単独首位も、「昨日、今日と2人に引っ張られました」と感謝も忘れなかった。
再び稲森と一緒になった3日目の最終組では、2打差3位の今平周吾も加わることが決まった。 3日目の組み合わせ
言わずと知れた、2年連続賞金王だ(2018年ー19年)。
「明日も、お2人についていけるように。胸をお借りするつもりでプレーします」。今季3勝目を狙う怪リキはとことん謙虚だ。