プロ8年目の佐藤大平(さとう・たいへい)が、2日目も快調にスコアを伸ばした。
濃霧でスタートが遅れた2時間半の間も練習場でみっちりと球を打ち続けて10番から連続バーディ。
弾みをつけると、16番では段の下から15メートルもの長いパットが決まった。
18番でさらに伸ばして4アンダーで折り返すと、5、6、7番と3連続バーディ。
一気に通算15アンダーまで行って「ほんとに、こんなになんにもなく来ていいのかな」と、ちらりとよぎった瞬間に、8番でティショットが右の池に入った。
レトルトごはん1年分のホールインワン賞が懸かったパー3。
「サトウのごはんが欲しいな」と狙い打ち、「ドローで行こうと思ったのがつかまりすぎて、しっかりダボを打ちました」と苦笑をしたが、2打よけいに打っても首位との差を3つも残した(ホールアウト時点)。
昨年大会も、首位で出ながら2日目に「76」を叩いて、最後は50位タイまで落ちた。
まずは、昨年大会2日目のリベンジをやり終え「上出来じゃないですか」と、安堵した。
このオフは、大学先輩の松山英樹をみる飯田光輝コーチと「吐くほど」きついトレーニングをして、ショットに強さと安定感が出ている。
「あれだけやったのだから、いい成績出てよね」と、祈る思いで週末に挑む。
長髪の選手が増えてきた昨今、きりっとさっぱり丸刈りヘアがかえって際立つ。
ABEMAツアーの賞金王に輝いた2018年も「結果が出るまでは」と、願掛けの短髪だった。
「でも、シード獲ったら色気づいて。ちょっと伸ばそうか、なんてやったら最近、成績が良くない。もう1回戻そうと」。
決意の原点回帰が、「サトウ」ゆかりの試合で吉を呼ぶか。