1アンダーの68位タイから巻き返しを狙ったこの日は、1番でフェアウェイからのアプローチをピンにくっつけバーディ発進したが、すぐ2番のダブルボギーは「パットでやっちゃいました」。
右のバンカーから寄せたパーパットは短かったが、1メートルほどオーバーし、返しもカップをなめて3パット。
「そこからずるずると、立て直せなかった」と、ボギーばかりが続いた。
「伸ばさなきゃ予選通過はできない」。
巻き返しに賭ける思いを、特に午後から吹いた強風が邪魔した。
「昨日もそうだったんですが、2日間とも前半のプレーがもったいなかった」と、早い段階の貯金作りに失敗。
2日目の「77」でさらに5つスコアを落として、通算4オーバーの90位で決勝進出を逃した。
先週の優勝で、きゅうきょ決まったデビュー戦。
「嬉しいほうが勝っていたのであまり疲れは感じていない」と言い訳にはしなかった。
「メンバーに恵まれて楽しかった」と、改めて同組の河本、中島に礼を述べ、「結果は悔しかったんですが、いいデビュー戦だったと思います」と、プロ人生の1ページを刻んだ。
プロ転向6日目。
開幕前は、「杉浦プロ」と呼ばれても、ピンとこなかったが「試合前よりは実感あります」と、微笑んだ。
次週は、30人しか枠のないシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に、勝者として飛び込む。
「出られるだけでラッキーな立場」と、今週の大会前にも言った台詞を繰り返し、「調子は悪くない。思い切ってやりたい。これから、家に帰って、コーチにスイングを見てもらいながら、調整したい」。
有終の美で、激動の終盤3戦を総括する。