プロ9年目の佐藤大平(さとう・たいへい)が、単独2位で最終日を迎える。
ドライバーでのティショットは相変わらずなかなかフェアウェイに行かないが、アイアンショットは変わらず好調。
6バーディ、1ボギーの「67」で、首位と1差の通算17アンダーまで伸ばした。
今季は、5月の「ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント」や、6月の日韓「ハナ銀行 インビテーショナル」で共に初優勝に2差と迫ったが、最終日最終組は初めて(通算は2度目)。
賞金レースを争う中島啓太(なかじま・けいた)と、蟬川泰果(せみかわ・たいが)の間に割って入り、「やるからには狙いたい」と、初優勝を睨む。
「今年優勝争いをする機会が多くて。最終日は伸ばしきれないこともあったんですけど、明日はそういう経験を生かして、自分のプレーに徹しようかなと思います」と、我が道を行く。
兵庫県宝塚市の五月台中学を出てすぐに、高校は茨城県の水城に進学し、大学は宮城・仙台の東北福祉大を卒業。
現在の住まいも茨城にあり、地元での思い出は15歳で止まっており、目下、プロ野球日本シリーズの“関西対決”にもさほどこだわりはないが「一応、地元ですよ」と、笑う。
この日もご家族や知人が駆けつけ、ロープ際からたくさん声援が聞こえた。
大会の地元も地元、加東市出身の蟬川にも負けない期待を背負って、悲願に挑む。