2週前の「ダンロップフェニックス」で史上7人目のアマVを飾って即プロ転向した。
“12日目のプロ”として、大会初出場を果たした杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)は、メモリアル大会の第1目に大活躍した。
「緊張したんですけど、1番のティショットだけ。あとはいつもどおりに出来ました」と、拍手と歓声を浴びて安堵した。
前半は上々のイーブンパーで折り返すことができたが、15番のパー3は、打った瞬間、風向きが変わったようで「信じられないくらいのところにキャリーした」と、グリーン奥に落としてダブルボギーを叩くと、最後、屈指の18番パー3も、「やっぱり傾斜が凄かった。横についたんですけど、イメージが沸かずにボギーになっちゃいました」と、1オーバーの出だしに落胆したが、開会式で流れたVTRが「カッコ良かった」と、60回分の歴史が垣間見えたと感動し、「最終ホールも、ティーグラウンドからギャラリーの方がグリーンを取り囲んでいるのを見てワクワクしました。出られて良かった」。
30人しか出られない頂上戦を満喫する。
ホールアウト後に、JGTOのスタッフからツアーメンバーのバッジを受け取った。
注文した時点で残りは2試合。
年度と自分の名前が刻印されたバッジができあがってくるのは、今週の最終戦になると聞いたが、「勝てないと作っていただけないもの。優勝した証なので。欲しかったんです」。
有効期限は今週限りでも、宝物に詰まった感動と喜びは永遠だ。