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ANAオープンゴルフトーナメント 2023

暗闇で命拾い。吉田泰基が「明日につながるナイスパー」初の最終日最終組へ

プロ4季目の吉田泰基(よしだ・たいき)が、自身初の最終日最終組に飛び込んだ。



日没時間も過ぎて入った第3ラウンド最後の18番では命拾いをした。

「もう全然暗くて。ボールと、自分との距離感も分かりずらくなっていました。頭が突っ込んで、左に巻いた感じ」と、2打目は巨大な観戦スタンドに飛び込んだ。


救済を受けてドロップした3打目も、ラフから寄せきれずに大ピンチ。

3メートル残したラインも、「わずかに見えた感じ」と、ほぼ視界不良だったが、「なんとか、明日につながるナイスパー。運が味方してくれたと思う」。

第2ラウンドと合わせて1日31ホールで通算15アンダー。
首位と1差の単独2位にとどまり、初優勝へ希望をつないだ。


6位タイに入った直近試合の「フジサンケイクラシック」など、今年すでにトップ10は4回。

また、同じ道内開催の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」が5位タイの成績を残しており、日大先輩で、堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)のエースキャディをつとめた吉田心さんと初タッグの今週は、期待もおのずと倍増だ。


小学3年時に、兵庫県神戸市の自宅近くの練習場に開講した「坂田塾」に入校してゴルフを始めた。
同時期に、同練習場で活動していたスナッグゴルフ部に入部するなど、ゴルフ漬けの小学時代が原点だ。


プロ3季目の昨年は限られた試合数で、賞金61位の初シードに食い込む健闘を見せた新鋭のひとり。

一時期、パットに悩んでアームロックを試したこともあったそうだが、それもすでに解消したようで「今は自信があります。明日も、パターでたくさんバーディ獲るのが目標」と、輪厚攻略の鍵を明かした。

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