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フジサンケイクラシック 2024

きょうは姉の誕生日、河本力が「63」 結さんおめでとう

きょう29日は、2歳姉の26歳の誕生日。
河本力(かわもと・りき)は、早朝7時35分のスタート前にお祝いメッセージを送ってコースに出た。




怪物とか、モンスターとか呼ばれる。ただでさえ難しい富士桜は今年は特にラフが深い。
トラブルを避けてティショットで刻む選手も多いが、3年連続3度目の飛距離1位に向け快走する怪力は、「刻んでラフに入るくらいなら」と積極的に1Wを握って7アンダーの「63」をマーク。

「雨で湿度も高いしあまり飛んでない」と言ったが、計測の6番では、327.82ヤードも飛んでいた。

ボギーは、難易度高の前半12番のひとつだけだった。
右バンカーに入れた7番もピンチだったが、1メートルに寄せてパーを拾った。

「きょうは5~6メートルが良く入った。パットが良かった」と、豪打と小技がからみ合い、姉の誕生日を好スコアでお祝い。

今春、扁桃炎を発症した影響もあり、ゴルフの調子を崩していた。
6月から3戦連続で落ちるなど、予選敗退が目立ったが、2022年の覇者として臨んだ先週の「Sansan KBCオーガスタ」の10位で、やっと今季初のトップ10を記録したのは、姉の力。

状態を心配し、女子会場で涙をこぼすほどの弟思い。結さんが、「手取り足取りで教えてくれた」というのは先月の「横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~」が始まる週の月曜だ。
「それがしっくりきて、いいショットの回数が増えている。満足いくゴルフができるようになってきて、結果に表れている」と、一気に開眼。

その同週の「NEC軽井沢72」での結さんの復活Vも追い風になった。

「姉の練習は、量より質。何をすればいいかを考えるゴルフ脳がすごいんです」と、改めて心酔し、「自分もストイックにやってるつもりですけど、質は姉を見習うというか、そこは凄い才能です」と、べた褒め。

「やっぱりどん底も知ってるし、そこからの姉の優勝、っていうのはすごく嬉しかったし、やらないとという気持ちになりますね」。

そこまで尊敬できる同業者が、身内にいるというのは幸せだ。

結さんは、前週の「全英女子オープン」で予選を突破し29位でフィニッシュ。
帰国した今週は、休養に充てており、「体調次第ですけど。行けたら行くといってくれている」。

男子ゴルフの観戦を約束してくれた姉を最高の状態で、迎え入れることができそうだ。

開幕前夜、28日の水曜日。コース近隣の焼肉店で、マネージャーさんと美味しそうに鉄板をつつく河本の姿があった。

一時期、87キロまで減らした体重も、ようやく90キロ台まで戻り、先週も福岡・芥屋(けや)での大会後もすぐ、猛暑の疲れ知らずでトレーニングに取り組めた。
姉の力を借りて完全復調の怪力が、怪物コースで2年ぶりの3勝目をにらむ。

<きょうの放送スケジュール>
・午後3:00~5:00(CS フジテレビONE/BSフジ=生中継)
・深夜1:55~2:55(フジテレビ)


明日も見ててね

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