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中日クラウンズ 2024

河本力が「そうなったら死ぬほどうれしい」快挙は

たとえ1Wを持たなくても、喝さいを浴びられる。
2番アイアンを握る8番ホールで背後から聞こえてくるどよめき。

刻んでも、そん色なく遠くに飛ばすティショットへの賞賛の言葉は「心から出ている声だな…」と感じられてうれしい。

昨年は、史上最長記録で2年連続の飛距離日本一。

河本力(かわもと・りき)が2日目の「65」で、さらに復活の足音を響かせている。



一昨年のプロ転向初年度に、ツアー初優勝から一気に2勝を飾ったが、昨年は未勝利に終わり、賞金ランキングも44位にとどまった。

明けて今季は、先週の欧州共催で扁桃腺炎を発症し、先月の開幕戦から2試合連続で予選敗退。


姉の結さんは、河本が今季初の60台をマークした前日初日に今週の女子会場「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で、安堵の涙を流したそうだ。

「え~知らなかった」と目を剥き「めっちゃ心配されてる。逆の立場になっちゃった」。

昨年までは、弟がお姉さんの賞金シードを気にかけていたのが逆転。
「結果でしか払拭できない。頑張りたい」と、涙に報いる。


ちなみに、お姉さんは2日目を終えて4打差10位。
弟は、「どうやったら獲れるの?」と首位の生源寺の「61」に驚きながらも2打差2位。

「そういうことになったら、死ぬほど幸せ」。
きょうだい同時Vの可能性にも和合が沸き立つ。

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