要は、パーを18ホール続けるより、9バーディ9ボギーのほうが加点が大きくなり、リスクを恐れず攻めた選手がより上位に上がれる理屈になる。
第1回発足の前回一昨年は、小林伸太郎(こばやし・しんたろう)が41点で優勝したが、仮にストロークプレーで行っても通算18アンダーで優勝、という結果になった。
試しに、今年開幕から3戦を逆にポイント換算してみたら、やっぱり勝者は、3戦とも変わらなかった(下記)。
・「東建ホームメイトカップ」=金谷拓実(通算23アンダー・49ポイント)
・「ISPS HANDA 欧州・日本とっちが勝つかトーナメント」=桂川有人(通算17アンダー⇒38ポイント)
・「中日クラウンズ」=米澤蓮(通算13アンダー⇒31ポイント)
2位以下も、よほどでないとどんでん返しはなかった。
結果は変わらないかもしれないが、選手たちの心構えやゲームプランはやはり日頃とまったく違ってくる。
プロ転向6か月目の杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)にとっては人生初のポイント方式。
「どういう感じになるかわからないけど楽しみ」と、わくわくする。
「もともと、すぐピンを狙っちゃうタイプなんですけど、もっと狙っちゃうと思う」と、より攻めのゴルフが加速しそう。
ちなみに、開幕から3戦ともトップ10を続ける杉浦のバーディ以上の今季獲得数は、出場選手の中では最多の52個。
「今週はもっといっぱい取りたいです」とさらなる量産で昨年のアマVに続くプロ初優勝へ。
「優勝したい」と、気合が入る。