3日目の土曜日は、序盤2番でダブルボギー。
「フライヤーを計算しながらしきれていない。防げるミス。それが悔しい」と歯噛みをしたが、逆を言えば以前よりもクラブにコンタクトができてる証拠だ。
5月の扁桃腺炎から体調不良が続いたせいもあり、4試合連続の予選敗退を喫した頃は自慢の豪打も生きず、「やってきたことは間違いだったんじゃないか」。
自身に疑心暗鬼になったほど。
苦しい時に、姉の結さんが救いの手。
今週、月曜日に急に電話があり「今から行くよ」とヨコハマに駆け付け、「腰の使い方やクラブが入ってくる位置、間の取り方。凄い言われたけど全部、昔の意識で懐かしいな、と」基本に立ち返るとたちまち復調の兆しだ。
首位とは7打差もあるけど諦めたくないのはここ横浜カントリークラブを“我が庭”と自負するから。
日体大のときからの練習コースで、今も「家の次に、どこにいるかといったらここ」というほどまさに“ホーム”で、昨年大会は初日8位と好発進しながら、予選敗退。
「今年こそ、とみんなにも期待されている。チャンスのある位置で残れたので良かった」と見据える。
くしくもこの日は女子ツアーの「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で、結さんが首位と3打差の単独トップで通算2勝目に王手をかけた。
「姉か、僕か」。
または同日優勝か。
昨年の発足初回で大学後輩の中島啓太が優勝しているのも大きな励み。
「今年のポスター、かっこいいので。来年は僕のに」。
昨季賞金王の後輩を引き継ぎヨコハマの顔になる。