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ゴルフ日本シリーズJTカップ 1999

多くのツアープレーヤーを生み出した日体荏原高校ゴルフ部が課外授業

部員全員で記念撮影。前列中央が山下監督
 出身者は、今大会出場に限っていえば、伊沢利光、丸山茂樹、細川和彦、小山内護といずれもスター選手ばかり。日体荏原高校(東京都大田区)の現役ゴルフ部員39人が、朝早くから会場に訪れツアープレーヤーのスーパープレーを堪能した。
副キャプテンで2年生の簗瀬元気君(横浜市在住)は、この日2位につけているOBの伊沢利光の大ファン。

「なんといってもスイングが美しい。尊敬する選手のひとりです。きょうは伊沢さんを中心に、いっぱい選手を見て勉強しました」と感動しきりだった。

部員たちは毎年、主催の報知新聞社の招待で“課外部活動”として会場を訪れている。

引率された山下七郎監督(64歳)は、「ツアーで活躍するOBを間近で見ることで子供達の夢が広がればいいと思っています。

トーナメント観戦は、技術の向上だけでなくマナーの向上に関しても、いい勉強。しっかり見て学んで帰るよう、朝の集合で生徒に言い聞かせました」と語った。

山下さんは教え子の間で『鬼監督』として知られる。今でもOBの中には畏れるものも多く、この日首位につけた細川和彦も、「先生には、本当に精神的に教わることが多かった。一度だけ合宿のときに大遅刻して、厳しく叱られたことは今でもよく覚えています」と、青春時代の監督との交流を懐かしんでいた。

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