Tournament article
アコムインターナショナル 2000
「これで勢いに乗ったら知らないよ!!」
前日初日は、ショットが絶好調。なのにパットがさっぱり入らなかった。
「ラインが読みきれず、不安な気持ちがストロークに出ているという感じでした。
ショットはもう、完璧なのにパットがダメで…。
昨日はかなり落ちこみました」
そんな鈴木を救ったのは、今、左手腱鞘炎、治療中のためツアーを休んでいる先輩・中嶋常幸からの電話だった。
電話の内容はこうだ。
「え? イーブンパーの33位? オマエ何やってんだ。
ゴルフ場は稼ぎに行くところじゃない、戦いに行く場所だぞ。
1日目が悪かったのなら、2日目。2日目悪かったら3日目…どんどん気持ちのモチベーションを上げて行かないで、どうやって、戦いを続けていくつもりだ!!」
「へこんでた気持ちが一挙にシャキっとしましたね」と鈴木。
「夏の暑い時期に必死で打ちこみをやって、ショットはかなり充実してきていました。あと問題は気持ちの持ち方だったんだ、とはっきりと気がついたんです。中嶋さんのおかげですね」
気持ちを入れ替え、臨んだ2日目のこの日。出だし2番、パー5で3メートルのバーディチャンスを沈めると、前日はさっぱりだったパットも決まりだし、鈴木は完全にペースを掴んだ。
ノーボギーの64、この日のベストスコアをマークして大爆発。
「ようやく一生懸命頑張ってきた成果が出たって感じ。
ゴルフの調子は絶好調だから、あとは勢いだけ。今は、勢いにさえ乗れれば知らないよ、勝っちゃうよ〜、って感じです」
2年ぶりのツアー5勝目にむけ、準備万端、整ったようだ。