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フジサンケイクラシック 2000

首位と2打差の3位タイと好位置につけている尾崎健夫

今日の川奈の風は、ないに等しかったね。このくらいの風なら、風とケンカさせて球を止めたりなんてこともできるよね。
昨日ほどの風なら、ちょっとお手上げだけど。打ってしまってから考えこんでしまったりというのもあったしね。
春先からヒザの調子よくなかったんだけど、今週からプレー終わってからもようやく練習できるような状態になったんだよね。先週のクラウンズでは、下半身を強化することもできたし。今週はたっぷり球、打とうかなーって。コースの中のホテルに泊まって(川奈ホテル)いるから、ゆっくりできるしね。練習がたくさんできるようになると、ヒザも治って相乗効果で、これからだんだんよくなっていくのかなーっていう感触はある。

今日は、なんか他の選手が言ってるのを聞いたんだけど、「ラフから打ったらだんだんグリーンが止まらなくなってきた」って。でも、オレが思うには、まだ今日なんかは止まるほうだよ。これからだもん、川奈のグリーンが固くなってくるのは。もっとも、これまでの川奈なら本当は、グリーンのエッジに落したら3つバウンドくらいでもうグリーンオーバーしてたけどね。今年はちょっと違うのかな。
 今日なんかも、手前に落すとなんとか15メートルから20メートルくらいの走り(転がり)で済んでるから。それだったらまだ止まるよね。後半の、あるホールで右のラフから打って、それでもオレのボールがグリーンで止まってて、他の選手がビックリしちゃったくらいだから。よっぽどみんなの球が止まらなかったんだね。
明日からだよ。週末は天気がいいらしいから、グリーンがまたさらに固くなって、本当に難しくなってくる。それに、固さに風が絡んでくると、昨日の、風が吹いた日とは比べ物にならないくらい、もっと難しくなるはずだよ。
それに対応するためには、経験も必要だろうし、自分の持ってるディスタンスもある。ムリせずに、ピン手前に止めてしまう勇気も必要だろうし、フェアウェーとかラフとか、ルックスはすごく易しく見えてしまうから、どうしてもピンまで持っていきたくなってしまう。
グリーンは目がガチャガチャしている(目が強いコーライグリーン)ので、なかなか長いパットは入らないだろうし、ちょっとでも近付けなくちゃっうっていうジレンマみたいなの、ほとんどの選手が持ってるんじゃないのかな。川奈っていうのは、そのジレンマとの戦いだよね。これでグリーンが固くなったら、なおさらだよ。
フラストレーションたまるかもしれないけど、ピン手前に持ってくる、パットはムリせず、確実に寄せるっていうやり方がオレには1番いいだろう。
ジャンボみたいに、人より前に打つから入る、強く打って切れる前に入れるっていうのがいい人もいるだろうけど、人それぞれだから。明日以降そういう強気の選手も中にはいるだろうね。
確かに川奈は1メートルくらいオーバーするつもりで打ったほうが、入る可能性は高い。ギリギリの距離感のパットをしたら、ほとんどもう「入ってるな」って感じたのが、インしない。だから昔から、パットを強く打つ人が優勝するよねここは。
どっちのやり方がいいとも言えないけれど、普通、パットっていうのは、行って(オーバーして)帰って(返しのパット)きたラインっていうのは、だいたい予測がつくんだけど、川奈は逆が多いんだよね。目がかわっているところに、ピンを切る傾向があるし。
たとえば、フックラインで順目で戻ってきてというパットを1メートル残したら、今度はすごい逆目になっていて、もう1回フックラインになったりする。そういうのが凄く怖いんだ。
川奈は勇気を出すところと、逃げるところ、はっきりと区別したほうがいい。だからメシ(飯合)もオレもそうだけど、ロングでしっかり取っていって、良いパターンでつなぎ、時々勇気を出す、それしかないわね。そういうの目指して明日から頑張っていきます!!  

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