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ダイドードリンコ静岡オープン 2001
▼ 初日トピックス「今日は今日で終わり」
ツアープレーヤーとしての自覚が、ようやく、出てきた。
4アンダー、首位タイで好スタートを切った近藤智弘は、「僕にとっては、今年がデビュー年だと思ってるんで」とキッパリ。
昨年、星野英正とともに鳴り物入りでツアーデビュー。だが、3月の大学終了後(専修大学)、4月のつるやオープンで「なんとなくデビューしてしまった感じ」と、アマチュアからツアープレーヤーへの、気持ちの切り替えがうまくいかなかったという。
また昨年、近藤が出場できた試合数は、7試合。
「7試合だけで、シードを決められるんじゃないか、と思ったばっかりに、予選カットを意識しすぎて、“カットライン”のゴルフになってしまっていた」と、結局、賞金ランク123位に終わった反省を、口にする。
「僕は思いきりのよさが持ち味だったはずなのに、結果を求め過ぎて、ゴルフが小さくなっていた。ぼくは、いつでも決断が早いし、あまり考えながら打つほうじゃない。それが昨年は、変に考え過ぎたせいで、リズムが変わってしまっていたんですね」
デビュー以来すっかり、自分らしさを失ってしまっていたことに気付かされたのは、昨年挑戦した米ツアーのQスクール(1次、10月)。
予選カットは大量アンダー。通過には遠く及ばず、「とにかく、Qスクールでもツアーでも、攻めていけないと話しにならない」と、改めて思い知らされたという。
「今これから、という自分には、守らなければいけないものは、何もないのに、何をそんなにこだわっているんだろう、って。ボールなんて、曲がったときに考えればいいじゃないかって、開き直れた。Qスクールに行って、そこに気付けた」
開幕2戦目での好発進も、近藤に浮かれた様子はない。
「今日は今日で終わり。明日はまた、2つ3つ伸ばしていかなくちゃ、という気持ち。取れるときに、取っていきたいです」と、すぐに気持ちを切り替えていた。